KIJIとsign
STAFF : 西田 新大
instagram : arata_nishida
本日は「KIJIとsign」のお話を。
そして、その前に
「KIJIと僕」のお話もさせて下さい。
思い返せば3年と少し前。
アパレルの事も、
洋服の事も何も分からない、
本当にただただ洋服が大好きな
大学生でした。
そんな自分がsignで
初めて購入したのは”KIJI”で、
初めてご購入頂いたのも
“KIJI”であったと
今でも鮮明に覚えています。
恥ずかしながらその当時、
お客様にお声かけさせて頂く事が
もの凄く怖くて、
店内にある平台付近で
お話しさせて頂くタイミングを伺い
細かいステップを踏みちょこまかと。
お声掛けさせて頂けないまま
終わってしまう事も
実は頻繁にありました。
(大縄に入れへんやつみたいだったと
未だにいじられています。笑)
それでも、
店頭で穿いていたのをキッカケに
話しかけて頂く事や、
自分からお伝えする事ができたり、
どうしょうもない僕に
お客様との接点を与えてくれたのが
“KIJI”というブランドでした。
今現在も接客のセオリーなんて言われても
正直なところ全く分かりませんが、
変わらずに大切にしているのは
自分の好きを真っ直ぐに
お伝えする事。
そして、その熱量を
恥ずかしがらない事です。
オープン当初より
signの入り口という立ち位置で
ご提案させて頂いてきた”KIJI”は
自分を服好きから
signのスタッフにしてくれた
かけがえのないブランドです。
長々と鑑賞に浸ってしまいましたが、
“KIJI”について、
「悲しいお知らせ」と
「嬉しいお知らせ」が。
じっくりとご覧頂けると嬉しいです。
今後のお取り扱いに関して。
これまでオープンより
7シーズンに渡り、
お取り扱いしてきた”KIJI”ですが、
来シーズンより卸を休止され、
お取り扱いが無くなる事が
正式に決定しています。
そちらをを受けまして
ブランド様にご相談させて頂いたところ
今後も定番的に展開していきたいと
切望していたモデル
“KAYA”
“OIMATSU”
こちらの2品番を
sign復刻別注として数量限定で
ご用意頂けることになりました。
KIJI
最後になりますが、改めてご紹介を。
美しい緑を主とした様々な色彩を纏った
日本の国鳥である雉の名を冠した
ブランドネームは、
日本のものづくりへの
敬意と拘りの表れです。
一見合いそうもない色と
色の化学反応を起こすように美しく
同調するような、
ルーツや歴史を重んじる中で、
時には奇想天外な生地を用いて、
新たな可能性を引き出してきました。
ブランド名のKIJIには
二種類の意味(雉・生地)があり、
物作りの真髄となっています。
KAYA
US MILITARY 45年採用の
KHAKI-CHINOを
ベースに作成したモデル。
デザインは、サイドシームの
ボリュームを抑えることにより、
カジュアルさを緩和し、
フロント部分の1タック、
ダブル仕様の裾デザインなど
随所にKIJIらしい拘りのポイントを
散りばめたプロダクトとなっています。
また、使用しているのは定番の
コットンテンセル素材。
上質な光沢感と
非常に柔らかい質感が特徴で
伸縮性に優れており、
デニムながら
極上の履き心地を実現。
そして、すとんと落ちる
上品なシルエットは
「スラックスのようなデニム」という
言葉がしっくりと当てはまります。
MATERIAL
Cotton 65% / Tencel 35%
col. INDIGO
PRICE
¥30,000+tax
OIMATSU
デニムの王道リーバイス501を
色落ちが綺麗な60年代
そのままに再現した”OIMATSU”
何年も履きこんだ
イメージのUSED加工で、
ウエスト周りをベースの501より
少し大きめに調整されています。
経糸にコットン、
緯糸にコットンヘンプの糸を
合わせて織り上げたデニムです。
ドライタッチな素材感が特徴で、
ナチュラルなコットンヘンプの
毛羽を生かすため、
あえて毛焼き加工を施さず
アンテークな印象へと
仕上げられています。
またウエストには、
アジャスターが付属しているため、
3inch調整可能となっています。
その為、501のシルエットながらも
大きめにベルトなしで
ゆるく着用出来る一本です。
MATERIAL
Cotton 85% / Hemp 15%
col. USED
PRICE
¥29,000+tax
9月1日
ブランド様よりご報告を受けたのが、
3周年を迎えた
丁度その日と言う事もあり、
衝撃と同時に
どこか運命的なモノを
感じずにはいられませんでした。
今思い返してもsignにとって
必要不可欠な存在であり、
それが当たり前になりつつあるからこそ、
「次回のモデルがどうだ」とか
「次こそは手に入れたい」など
来シーズンの話が
店頭で飛び交っていたのだろうなと。
沢山の思い出や個人的な思い入れが
強いブランドであったからこそ、
寂しい気持ちもありますが、
数十年後に
「あのブランド良かった」と
皆さんと共感できるように
これからも、signのスタッフとして
精一杯頑張ろうと思います。
皆さんに愛され、
signが愛したブランド
“KIJI”
既にお持ちの方は、
これからも大切に穿いて下さい。
そしてまだお持ちでない方は
この最後の機会に是非、
手に取って頂ければと。
思い出を形あるままに、
形あるモノに。
明日から店頭にて、ご用意しています。